今日、OEM製造委託先として台湾製造メーカーに依頼する企業は多くあります。
日本には100円ショップをはじめ、金物工具、プラスチック製品など少し気をつけて商品を見るとMade in Taiwanと入っているものを多く見つけることが出来ます。
そして、それよりも多く見かけるのはMade in Chinaではないでしょうか。実はその中には台湾企業の中国工場で生産されている物が多くあります。
多くの台湾企業が中国に生産工場を持つ理由
先日、日本のお客様よりOEM製造委託を頂いた商品がお客様に無事に納品されました。
今回は20フィートコンテナを一本分、600個のダンボールとなりました。
この商品は数か月前にお客様から相談があり、台湾の製造先調査の上、サンプル製作を台湾企業に数度依頼しました。
台湾企業には依頼はしているものの、そのサンプル製作も含めて、生産工場は実は中国にあります。
というのも社長含めて、工場長など数名は台湾人で運営していますが、工場スタッフは中国人スタッフとなっています。
なぜ、台湾人経営で中国生産なのでしょうか。
やはり、一番の理由は人件費も含めてコストが台湾に較べて安くなるという点にあります。
近年、中国の人件費が高騰しているというニュースや情報が流れていますが、それでも台湾と比べると相対的に低いのが現状です。
また、中国は世界の生産工場であることは間違いありません。
世界中の企業が中国で生産を行っているため、生産に必要な材料が豊富にあり、品質も良いものから粗悪なものまでが大量に入手できるというメリットもあります。
ものづくりにおいて、材料の調達性というのは非常に重要な項目の一つです。材料が手に入りにくければ輸入すれば良いのですが、それではコストや納期にも影響が出てしまうので、メリットが減少してしまうのです。
そして、なにより台湾人は中国語で中国人とコミュニケーションを取ることができるという我々に無い、大きなメリットも持っています。
我々外国人に取っては中国でビジネスをしていくハードルの一つが言葉の問題であり、コミュケーションです。
その点、言葉の問題は殆ど問題がなく、さらに中華圏の特殊な文化・商習慣を身に着けている台湾製造メーカーにとっては中国は一つの重要なキーワードとなっているのです。
OEM製造委託生産にはどのくらい時間がかかるのか
時々お問合わせがあるのが、OEM生産にどのくらいの期間が必要なのかというご質問です。
製品の仕様が決まってから生産となる場合は、商品にもよりますが仮に1ヶ月程度生産に必要だとすると、その後出荷準備が行われて検査・通関の流れになります。
日本まで船便もしくは航空便かにもよりますが、航空便は高額に傾向となりますので、船便となるケースが多いかと思います。
その場合、数日で日本に到着しますが、その後通関手続きを経てお客様の所まで到着するまで約2週間程度となります。
生産開始から考えると、1.5ヶ月〜2ヶ月ぐらいを目処に検討すると良いかと思います。とはいえ、色々なトラブルはつきものなので余裕を持った計画を立てることをおすすめします。
実際に今回の商品も構想に3ヶ月、発送も直前でトラブルが発生して10日程遅れてしまい、さらに中国の検査で予想以上に時間がかり4日程遅れてしまうという事が発生してしまいましたが、幸い大きなトラブルにはなりませんでした。
今回は初めての商品をOEM製造委託したというのも時間が必要となった理由の一つです。次回の生産ロットはよりスムーズに生産され、納期も短縮できると考えています。
自社製品のOEM製造委託を検討されるのであれば一度ご相談ください。
UME-Internationalでは数多くの優良企業から最適な委託先に依頼いたします。
お見積は無料となりますのでお気軽にお問い合わせください。