台湾OEM/DOMの製品納入が完了しました

先日数ヶ月に渡って仕様検討、試作を繰り返し完成製作したたOEM製品がお客様に納入できました。

すでに市場に商品が出回っているのを見ると、自社製品ではありませんが何とも嬉しい限りです。

製品の写真を乗せる事はできませんが、製品の企画から試作、生産までのエピソードを振りかってみたいと思います。

新規企画製品は簡単そうでも実は厄介な事が多かった

今回ご相談頂きた商品は、ご依頼企業様では取り扱っていない商品でしたが、市場に流通している商品に新たな機能とデザインを加えたいとの相談でした。

最初の打ち合わせで流通している商品サンプルを見せて頂き、技術的にはそれほど難しい商品ではないと判断できる仕様で、課題は品質とお客様のアイディアを実現しつつコストを抑えることでした。

早速、思い当たる台湾企業へ相談を開始したのですが、市場に流通しているとはいえ製品図面があるわけではないので、まずは簡単な寸法図面の製作から始まり、その図面と色や材料などを決めてお客様と相談しながら決めていきます。

今回依頼した台湾企業は実は台湾と中国にも工場を持っており、既に日本のあるブランドの製作を行っているという企業でした。

この企業を選んだのは、やはり日本の品質要求を経験しているであり、かつコストを下げる為には中国での生産が不可欠であること、この2点でした。

とはいえ、この台湾企業にとっても今回製作依頼をした商品は全く初めての物となったため、試作品を作る前の段階での確認を十分に行うことが重要です。

最終的には試作は2回ほど行い満足する物ができたのですが、いざ本生産となる直前で致命的な問題が発生し急遽仕様変更をせざるを得ない状況となりました。

最後まで諦めず交渉する、そして妥協する点しない点を分けることが重要

台湾企業からの連絡が本生産を依頼した直後にありました。

それは、試作品として製作した商品の一部の素材変更依頼でした。

理由はあまり詳しく書けないのですが、試作品として製作するには全く問題がないのですが大量に製作し、梱包、出荷をするプロセスの中で商品の外装に多少問題が起きる可能性が出てきたと台湾企業から報告がありました。

その連絡を受けた後、緊急会議(SKYPEですが)を行い対策と、変更に伴う製品・納期に対する影響を協議しました。

まずは素材を変更することで、納期に大きな遅延が発生することが一番の問題点でした。デザインや機能性に関してはむしろ従来品に較べて高級感やより堅牢な仕上がりになるため、プラス側の変更でした。

もちろんコストにも関わる可能性があったのですが、それは台湾企業側で吸収してもらうことで解決し、お客様には材料の変更依頼と納期遅延に伴うお詫びとご説明をした上で了解をいただきました。

今回の変更は納期に遅延が出るものの、素材変更によってより商品価値が上がるためお客様もある程度ご納得頂けたのが幸いでした。

そのあたりは台湾企業の工場品質レベルと管理能力を見極めてながらOEM/ODM委託をしていくことがとても重要です。

とはいえ、全ての要求を工場側に受けてもらえるとは限りません。何が重要で何を要求から外すかを見極めながら交渉をしていく必要があります。

もちろん、納期や価格というのはとても重要な問題ではありますが、弊社にご依頼頂くOEM/ODM商品はコストは安くてもある程度高品質な物を必要としているケースが非常に多く、その価格と品質のバランスがとても重要であり難しいところでもあります。

製造現場がわかっていれば交渉もスムーズに進める

全く製造に関わった事が無いお客様や、これから全く新しい商品を企画したいと思われているお客様にとっては、その製品の製作工程は未知の世界です。

OEM/ODM製作にあたって、どのような材料や設備が必要になるのかなども商品を製作する上でとても重要な事の一つです。

金属加工であれば鍛造機、プレス機、NC工作機械など様々な機械が関わる他、焼入れや研磨、仕上げ、塗装などの工程に関わる知識も必要になってきたりします。

今回のご依頼頂いた商品も実はある特殊な技術を持った工場へ依頼しています。というのは簡単な商品と思えるような物でも、実は大量にかつ同品質で提供するとなると専用の機械が必要だったりします。

UMEでは長年の工場の設備や豊富な現場経験を活かして、お客様の商品の企画段階からサポートさせて頂いております。OEMやODMなどお客様の企画商品に適した設備や技術を持った、信頼出来る工場へダイレクトに製造委託しております。

ご興味がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

 

 

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