弊社が数年に渡って特定のお客様に販売している商品があります。
定番商品となりつつあり、売上も安定してきているのですが、さらにビジネスを増やしたいと思っています。
カラーバリエーションも増え、形状の違うタイプのラインナップも増えてきましたが、さらに販売量を増やすにはどうしたら良いでしょうか。
今回はそんな悩みから商品開発に行き着いたストーリーをご紹介したいと思います。
なぜ商品開発が必要となったのか
弊社で提供しているOMEビジネスの主力製品の一つです。
思い入れもありますが、単価も安く、かつ利益率、発注量や仕入れ先の安定性など、様々な点において数年来お取引頂いています。
とはいえ、今後商品の性質上現在の販売量を2倍、3倍とするにはそろそろ限界が見えてきているのも事実でした。
今後、競合製品の登場や、卸先の業界の景気などに販売数量が左右される事も懸念事項として考える必要があると感じていたのでした。
売上が下がってから急いで製品開発に力を入れても、そう簡単には製品は出来ません。
発注が安定している今、新たな製品開発に力を入れるべきだと考えたのでした。
新商品を開発する他に方法がないのか?
新商品開発に取り組み始めた頃は、今までにない製品を作ろうと色々なことをリサーチしたり、時間があれば展示会を見て回ったりしていました。
当時は魅力的な製品やアイディアもそれなりに見つかったりもしたのですが、残念ながら実現に至ったものはありません。
理由としては全く知らない商品を開発するにはその商品についての知識もある程度学ばなければなりませんし、
製造方法やコスト、市場価格なども検討する必要があるため十分な時間を充てられないため良い商品開発にまで至らなかったのです。
市場で販売されている商品を単純に海外から輸入して販売する方法であればそこまで調査をする必要がありませんが、
この方法は競合するサプライヤーがすぐに現れ価格競争や対策などをこまめに行う必要があり、専売権利でも取得しなければまた新たな商品を見つけてこなければなりません。
常に忘れてはいけない事は、その商品やそのカテゴリー専業でやっている競合の存在です。
今までに世の中で販売されたことにが無い商品であれば別ですが、大量のものが溢れているこの時代にそのような商品を発掘することは本当に難しいと考えないといけません。
大抵は既存の商品に似たようなものか、その発展型に近いものが多いと思います。そのような商品を専門的に扱っている企業には知識や経験でも劣ってしまうは仕方がありませんので、
天才的に商品開発の能力があれば別ですが、やはり競合と戦うためには自分の得意なステージで戦うべきなのです。
既存の商品の水平展開はそれほど時間をかけずに可能
では自分の得意なステージとは何でしょうか?
それは既存の製品の販売先マーケットを変えてみる方法です。
一つの商品であっても販売先のマーケットを変えるだけで、大きな可能性が広がります。
例えばプロユースのエンジニア向け製品を持っているのであれば、それを全く違うペットマーケットに展開するような方法があります。
商品はほぼそのままで、デザインや形状を変えたり、パッケージを変えたりするだけで新たなマーケットにアプローチすることが可能です。
製品そのものの特性や機能、コスト、仕入先はすでに把握していますので、その部分の作業は大幅に削減することが出来ますし、販売量が増えれば製作コストの削減も可能になります。
また、複数マーケットに販売することでポートフォリオを持つことができ、マーケット景気動向の影響度も抑えられるようになるのでより安定したビジネスとなります。
もちろん新たなマーケット調査は必要となりますが、製品そのものの開発をゼロから行うよりも圧倒的に作業時間が少なくなり、トライアル販売までの時間も短縮できますので効率的な方法と言えるでしょう。
まとめ
普段忙しく、商品開発やリサーチの時間は多くない我々にとって一番の課題は限られた時間で、いかに効率よく売上を上げる方法を取れるか。
これが一番大事なポイントとなります。
実はこれは現在の潮流となっている働き方改革などといった短時間で成果を上げることを求められている昨今、より一層必要になってきていることかもしれませんね。
自社の商品開発を行うときは、専業で参戦している競合メーカの存在を常に意識して、すでに自社で実績のある商品を既存のマーケットではない新たなマーケットに展開するという方法が効率的で、実績も上がりやすい方法の一つとなることは間違いありません。
一つの商品を複数の業界へ展開できるよう頑張っていきましょう。
UME Internationalでは台湾でのOEM/DOM製造委託を支援しております。
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