2018年もあと少しで終わってしまいますね。この時期は日本では公私共に忙しくなってきます。日本でもクリスマスが終わるとすぐに年末となり、慌ただしく正月休暇となり5日〜7日程度のお休みを取る製造業が多いかと思います。台湾では旧暦カレンダーとなっているので、日本とは少し違う時期に長期連休がありますので気をつけないと長納期や、納期遅延などを考慮する必要があります。
日本ではゴールデンウイーク、シルバーウイーク、盆休みなどがありますが台湾では日本ほど長期休暇が少なく、この日本の正月にあたる春節は台湾で働くひと人にとって唯一の長期休暇であり大事な時期でもあります。
そんな台湾の春節についてご紹介したいと思います。
2019年(民国108年)の休暇は9連休
台湾では毎年、台湾行政院が政府行政機関の祝日休日カレンダーを発表しています。来年は2019年(民国108年)となります。日本では西暦を使うことが殆どですが、台湾ではこの民国暦を使う場面が非常に多く日常生活では民国暦が一般的です。
日本の正月にあたる春節は2019年2月2日~2019年2月10日(9連休)となっており、またその他に年末年始の休暇が2018年12月29日~2019年1月1日(4連休)、さらに228平和記念日が2019年2月28日~2019年3月3日(4連休)となっているので、年末から3月3日までは休日が多く、多くの企業や工場がお休みとなります。
民国108年 台湾の祝日
元日連休:2018年12月29日~2019年1月1日
春節(旧正月):2019年2月2日~2019年2月10日
228平和記念日:2019年2月28日~2019年3月3日
児童節/清明節:2019年4月4日~2019年4月7日
端午節:2019年6月7日~2019年6月9日
中秋節:2019年9月13日~2019年9月15日
国慶節:2019年10月10日~2019年10月13日
春節時期の納期を意識するのは11月頃から
毎年11月頃から春節休暇時期に納品予定となる注文を考えるようになり、弊社でも納品が2月予定で商談が進んでいるものに関しては12月には発注をするように促されます。製作納期はその複雑さにもよりますが、大抵の商品は2ヶ月程度は考えておく必要があります。
企業への発注が1月ともなると、基本的には3月の納入となることケースが多いと思います。
一方で日本側は3月末を決算としている企業が多いので、3月までには収めてほしいという要望もあり、毎年のことではありますが納期調整や交渉がお多くなるのがこの時期恒例となっています。
この時期に納入する製品品質は安定しない?
最近ではあまり多くはありませんが、春節の時期というは従業員にとってとても楽しみにしている時期でもあります。
台湾企業では春節のお休みに入る時期は賞与の時期でもあります。そのため、賞与を貰った後転職する人が多くなる時期でもあります。
そのため、製造工程では人員の入れ替えなど、慣れない作業者が製造工程に入る事も想定されて、半分冗談の様な話ではありますが同じ商品でも春節前と後では寸法が違ったものが納入されるなんてこともあります。
そういった意味で春節の前に納品を終えてもらえるように発注時期のタイミングを考慮して商品設計や開発のスケジュールを立てることが、品質面からも安定しやすいと言えます。
製造業に携わっている方であれば、品質の安定性は不良率とと共に重要なポイントとして理解されていると思いますが、これからOEM製品をこれから検討される場合はこの点にも注意しながら進めることをお薦めします。
台湾でのものづくりや製造委託、パートナー探しなどを検討される場合は是非UMEにご相談ください。お問い合わせはメールにて随時承っております。